2009年02月17日

GDPの解釈

日本経済新聞 (2/16)より
『GDPマイナス12.7% 10―12月実質年率、35年ぶりの減少率』
内閣府が16日発表した2008年10―12月期の国内総生産(GDP)速報値は物価変動の影響を除いた実質で前期比3.3%減、年率換算で12.7%減となった。3四半期連続のマイナス成長で、減少率は第1次石油危機時だった1974年1―3月期の年率13.1%減に続く約35年ぶりの大きさ。金融危機をきっかけにした世界不況の影響で輸出が過去最大の落ち込みとなり、個人消費、設備投資も大きく減った。日本経済は外需を中心に総崩れの状態で、深刻な景気後退に入った。

疑問: GDPをどのように評価・解釈すればいいのか?

GDPは以前のブログで簡単に書きました。
以前は言葉の定義を確認しました。しかし、言葉の定義だけを理解していても、ニュースは理解しにくいものです。

以前と少し違う説明の仕方を見てみます。
GDP(国内総生産)とは、1年間に日本国内で新たに生産した量の合計です。しかし、一概に「生産量」といっても、日本国内で作っている色々なものは単位が違うので、量のままでは合計できません。したがって、いったん金額に直して、何円分を生産したかを合計していきます。このように生産した金額の合計である日本のGDPは約500兆円です。

このGDPには、国内で生産したものの金額を単純に合計した名目GDPと、物価水準の変化を取り除いた実質GDPがあります。

名目GDPとは、新たに生産した金額を足し合わせれば求まるのですが、これには、問題があります。なぜなら、GDPは一国の生産量を知りたいのですが、名目GDPのままだと、物価が変動すると、正確に生産量を表さなくなるからです。たとえば、一国内での生産量は変わらないのに、すべてのモノの価格が2倍になり、物価が2倍になったとしましょう。すると、生産量は変わっていないのに、生産をした金額は、モノの価格がすべて2倍になっているので、やはり2倍となり、名目GDPは2倍となってしまいます。

そこで、そのような物価変動の影響を取り除いて一国内の生産量を表す指標が実質GDPです。先の例では、物価が2倍になっているのだから,名目GDPが2倍になっても、それは、生産量の増加ではなく、物価上昇によるものだとわかります。つまり、この場合、生産量=実質GDPは以前と変わらないということになります。「実質GDP=名目GDP/物価」という関係になります。

さて、どうして、GDPのデータが大切なのでしょうか?

簡潔に言うと、実質国内総生産(GDP)の動向で、国全体としての経済が順調が不調かを判断できるからだそうです。

GDP以外でも、失業率など、色々なデータから国全体としての景気を総合的に判断するのですが、それらのデータの中でも実質国内総生産(GDP)の動向は、非常に重要なものとして、最も注目を集めます。

実質GDPが増加するとは、日本国内での生産量が増加するということです。すると、企業はたくさん生産するために人を雇うようになり、失業は減少します。また、企業はたくさん生産するので、やがて、従業員の給料も上がっていきます。従業員の給料が上がれば、消費が増えて、企業の注文が増える結果、さらに生産量である実質GDPは増加します。また、生産量が増加すれば、企業は設備投資を行い生産力の拡大を図ります。設備投資は、機械メーカーの注文の増加となり、更に生産量は増加します。

以上のように、実質GDPが増加すると、どんどん好循環が続き、景気は良くなっていくだという仕組みのようです。つまり、実質GDPの値で景気を評価できるということになります。

今回の説明で、実質GDPが増加することはどういうことなのか、実質GDPが下がることがどういうことなのかということが大体理解できたと思います。

ただ、具体的な数字の評価や、国ごとの評価の仕方をどうしたらいいのかなど疑問は生じますが、今日はこのあたりにしておきましょう。

参考
http://allabout.co.jp/career/economyabc/




posted by マエムキ | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済を理解する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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